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2026/1/19

SAP Introduction #7|SAP導入を成功させるために、最初に相談すべき人

SAP導入を成功させるために最初に相談すべき人とは誰か。導入プロジェクトの成否を分ける視点と、相談相手に求められる役割を整理する。

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はじめに

SAP導入を検討する際、
多くの企業が最初に悩むのは、
次のような点ではないでしょうか。

  • 何から検討すべきか分からない
  • どこまでSAPを入れるべきか判断できない
  • ベンダーや製品の比較が難しい

しかし、
SAP導入の成否を分けるポイントは、
システム選定より前にあります。

それは、
「誰に最初に相談するか」
です。

本記事では、
SAP導入を成功させるために
最初に相談すべき人とはどんな存在なのか、
これまでの内容を踏まえて整理します。

1. SAP導入は「相談の質」で決まる

SAP導入は、
いきなり要件定義から始まるものではありません。

  • 何を目的にするのか
  • どこまで変えるのか
  • どこは守るのか

こうした問いに対する
初期の整理の質が、
プロジェクト全体を左右します。

この段階で相談相手を誤ると、

  • 論点がズレる
  • 判断が遅れる
  • 後戻りが増える

といった問題が起きやすくなります。

2. 「SAPに詳しい人」だけでは足りない

最初の相談相手として、
「SAPに詳しい人」を思い浮かべる方は多いでしょう。

もちろん、
SAPの知識は必要です。

しかしそれだけでは不十分です。

SAP導入の初期段階で必要なのは、

  • 業務を理解できる
  • 会計・数字の意味を分かっている
  • 経営の視点を持っている

という 複合的な視点 です。

3. 最初に相談すべき人の条件

SAP導入を成功に導くために、
最初に相談すべき人には、
以下のような条件が求められます。

① 業務と会計の両方を理解している

SAPは、
業務と会計が分離できないシステムです。

そのため、

  • 業務だけ
  • 会計だけ

の理解では、
本質的な整理ができません。

② SAP標準を理解し、尊重している

SAPの価値は、
標準にあります。

最初から
「アドオン前提」「現行踏襲前提」
で話を進める人は、
将来の負債を増やします。

③ 技術より「判断」を重視している

SAP導入では、
正解が一つではない場面が多くあります。

そのため必要なのは、

  • 技術力そのもの
  • 製品知識の量

よりも、
判断を整理し、選択肢を示せる力です。

④ 経営と現場の両方と話せる

SAP導入は、
経営と現場の橋渡しが不可欠です。

どちらか一方に寄り過ぎると、
プロジェクトは歪みます。

4. よくある「相談相手選びの失敗」

以下のようなケースは、
注意が必要です。

  • いきなりベンダーに要件を投げる
  • システムの話だけで検討を始める
  • IT部門だけで方向性を決める

これらはすべて、
「導入の前提整理」が不十分なまま進んでしまう
典型例です。

5. 最初の相談で整理すべきこと

最初の相談では、
詳細な設計は不要です。

代わりに、
次のような点を整理することが重要です。

  • SAP導入の目的は何か
  • 解決したい経営・業務課題は何か
  • どこまで変える覚悟があるか
  • 将来、どんな姿を目指しているか

これらが整理されて初めて、
「どんなSAP導入が適切か」
を議論できます。

6. SAP導入を成功させるために必要な視点

これまでのシリーズで述べてきた通り、
SAP導入は、

  • ITプロジェクトではない
  • 会計システムだけでもない
  • 短期で効果が出るものでもない

という特徴を持っています。

だからこそ、

最初に「全体を俯瞰できる人」に相談すること
が重要になります。

おわりに(シリーズのまとめ)

SAP導入は、
ツール選定の話ではありません。

会社として、どう変わりたいのか
を問うプロジェクトです。

その問いに向き合う最初の一歩として、
誰に相談するか。

それが、
SAP導入の成否を大きく左右します。

本シリーズ
「SAP Introduction」では、

  • SAPが選ばれる理由
  • 導入による変化
  • 構造と入口
  • 失敗の本質
  • プロジェクトの考え方
  • SAPコンサルタントの役割

を整理してきました。

これらを踏まえた上で、
SAP導入を検討されている方にとって、
本シリーズが
最初の相談材料になれば幸いです。

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