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2026/1/14

SAP Introduction #2|SAP導入で会社は何が変わるのか?

SAP導入によって企業の業務・会計・経営はどのように変わるのか。現場から経営層までの視点で具体的に解説する。

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はじめに

SAP導入を検討する際、
よく聞かれる質問があります。

  • 「結局、何が良くなるのか?」
  • 「今のシステムと何が違うのか?」
  • 「導入したら現場は楽になるのか?」

SAP導入は、
単なるシステム刷新ではありません。

業務・会計・経営のあり方そのものが変わる
——それがSAP導入です。

本記事では、
SAP導入によって会社がどのように変わるのかを、
以下の3つの視点で整理します。

  • 業務の視点
  • 会計の視点
  • 経営の視点

1. 業務はどう変わるのか

属人化から「再現できる業務」へ

SAP導入前の現場では、
以下のような状態が珍しくありません。

  • Excelが乱立している
  • 手作業の転記・集計が多い
  • 特定の人しか分からない業務がある

SAP導入によって、
業務はシステム上で定義され、
「誰がやっても同じ結果になる」形に近づきます。

これは一見、
現場の自由度を奪うように見えるかもしれません。

しかし実際には、

  • 引き継ぎが容易になる
  • 人が変わっても業務が回る
  • ミスが起きにくくなる

といった形で、
現場の持続性を高める効果をもたらします。

業務フローが「見える」ようになる

SAPでは、
取引の流れがシステム上で一貫して管理されます。

たとえば、

  • 受注
  • 出荷
  • 請求
  • 入金

といった一連の流れが、
途中で分断されることなくつながります。

これにより、

  • どこで業務が滞っているのか
  • どこにボトルネックがあるのか

が可視化され、
改善の議論ができるようになります。

2. 会計はどう変わるのか

会計が「結果」ではなく「プロセス」になる

SAP導入前の会計は、
しばしば「最後に数字を合わせる作業」になりがちです。

  • 月末にまとめて仕訳
  • Excelでの調整
  • 理由を後から説明

SAPでは、
業務の発生と同時に会計データが生成されます。

そのため会計は、

  • 後追いの集計
  • 調整ありきの数字

ではなく、
業務プロセスそのものを反映した数字になります。

「なぜこの数字なのか」を説明できる

SAPでは、
会計仕訳の背景となる業務データを
辿ることが可能です。

  • この売上は、どの受注から生まれたのか
  • この原価は、どの取引に紐づくのか

こうした説明ができることは、
経理部門にとって大きな武器になります。

単に数字を作るだけでなく、
数字の意味を語れる会計へ変わるのです。

3. 経営はどう変わるのか

数字を見るスピードが変わる

SAP導入後、
経営層が最初に実感する変化の一つが
「数字を見るスピード」です。

  • 月次決算の早期化
  • リアルタイムに近い業績把握
  • 部門別・事業別の可視化

これにより、
経営判断が「事後対応」から
「先手を打つ判断」へ変わっていきます。

経営と現場が同じ数字を見る

SAPでは、
現場・経理・経営が
同じデータを見て議論します。

これは当たり前のようで、
実は非常に重要なポイントです。

  • 数字の正しさを疑う時間
  • データの突き合わせ

こうした無駄が減り、
「次に何をするか」という
本質的な議論に時間を使えるようになります。

4. SAP導入は「ITプロジェクト」ではない

ここまで見てきた通り、
SAP導入の影響範囲は
業務・会計・経営に及びます。

そのため、
SAP導入を IT部門だけのプロジェクト
として進めると、うまくいきません。

  • 業務部門の関与
  • 経理部門の視点
  • 経営の意思

これらが揃って初めて、
SAPは本来の価値を発揮します。

5. 「変わる覚悟」があるかどうか

SAP導入で最も重要なのは、
システム選定でも、
パートナー選定でもありません。

「会社として、どこまで変わる覚悟があるか」
です。

  • 業務を見直せるか
  • 標準に合わせる判断ができるか
  • 経営が関与できるか

この覚悟がある会社では、
SAPは「高い投資」ではなく、
長期的に効き続ける経営基盤になります。

おわりに

SAP導入によって変わるのは、
画面や操作方法だけではありません。

  • 業務の進め方
  • 会計の考え方
  • 経営の判断スピード

会社の「当たり前」が、
少しずつ、しかし確実に変わっていきます。

次回は、
「SAPは全社システムなのか? それとも会計システムなのか?」
というテーマで、
SAP導入の入口としてのFI領域について掘り下げます。

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